石崎議員が辞職願、でも衆院選には出馬意向 暴行受けた元秘書は憤り

2021衆院選

長橋亮文 高橋俊成
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 石崎徹衆院議員(37)=比例北陸信越ブロック=が24日、議員辞職願を衆院に提出した。元秘書への暴行罪で昨年10月に罰金20万円の略式命令を受けた直後は辞職を否定していたが、来月の任期満了を目前に翻意した。元秘書は「衆院選前のパフォーマンス」と批判した。

 石崎氏は24日、新潟市内で報道陣の取材に応じ、辞職の理由を「自民の候補と戦う以上、議席を返し、出馬するのが妥当」と説明した。2017年の前回衆院選まで自民党公認で立候補してきた新潟1区で、次の選挙も出馬する意向を表明している。今は無所属だが、日本維新の会に公認を申請中だ。

 石崎氏は19年4~5月に2回、車内で運転中の元秘書の頭を殴るなどしたとして新潟簡裁から暴行罪で罰金20万円の略式命令を受けた。その直後は「職責を全うしたい」と述べていた。約1年後に辞職願を出した理由を石崎氏は「自民党の方と一緒に仕事ができるかなと1年間、模索していた」などと説明した。

元秘書は慰謝料求め提訴

 石崎氏は略式命令を受ける直前の昨年10月に自民を離党。その経緯について24日、SNSに「自分の不徳の致すところ」「その様な事態を招いたのはひとえに私の責任」と投稿した。

 石崎氏の辞職について、自民県連幹部は24日、「去年ならまだ分かるが、説明責任も果たさず、衆院選が差し迫ったタイミングで辞めると言っても自分の都合でしかない」と話した。

 元秘書は24日、取材に対し、「事件の発覚後に議員辞職を求める声もあったのに、選挙目前の辞職はないだろう」と憤った。昨年11月、石崎氏に対して慰謝料などを求めて提訴している。

 新潟1区は、現職の西村智奈美氏(54)=立憲民主党=と、新顔の塚田一郎氏(57)=自民党=も立候補を表明している。(長橋亮文、高橋俊成)

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