観光列車運行など目白押し 10月から四国DC コロナで一部中止も
【香川】JRグループと四国4県などによる大型観光企画「四国デスティネーションキャンペーン(DC)」が10月1日から始まる。観光列車の特別運行などが予定されているが、新型コロナウイルスの感染拡大で一部ツアーが中止になるなどの影響が出ている。
四国DC推進委員会事務局の四国ツーリズム創造機構によると、四国DCの実施は4年ぶり6回目。前回と同様、「しあわせぐるり、しこくるり。」をテーマに、年末までJR四国による観光列車の特別運行や観光きっぷの販売などが予定されている。
特別運行では、土讃線の観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」が普段走らない土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を走行(10月8日~12月24日)。リニューアルのため現車両の引退を年末に控えた「伊予灘ものがたり」は、「南予きずな博」のイベントの一環で初めて宇和島まで走り、一部は予土線にも乗り入れる(12月4~6日)。
観光きっぷでは、京阪神から岡山までの往復新幹線と四国内を自由に乗り降りできるフリー乗車券がセットになった「四国くるりきっぷ」(3日間有効、大阪市内発大人1万7千円)や四国内フリー乗車券「四国DC満喫きっぷ」(3日間有効、大人1万円)などを用意。スマホアプリの「しこくるり」もバージョンアップし、満喫きっぷはアプリ上で購入、利用(大人9千円に割引)できるようになる。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大のため、10月2日に予定されていた、京阪神発のアンパンマン列車の団体臨時列車による高知へのツアーや、4県知事による共同記者会見は中止となった。初日に4県で予定しているオープニングセレモニーも、実施の可否を検討しているという。