地面に埋め込んだ歴史サイン「踏みにじられている」 一時撤去へ
熊本市は15日、同市中央区の「花畑広場」の地面に埋め込んで設置している「歴史サイン」を一時撤去する方針を、市議会都市整備委員会で明らかにした。歴史サインについては、市民から「歴史が踏みにじられている」といった声が上がっていたという。
市市街地整備課によると、歴史サインは鋳鉄製プレート(縦20センチ、横1メートル)で、「明治天皇行幸」「加藤清正入国」など、熊本市や桜町・花畑地区の歴史が刻まれている。多くの人に歴史に興味を持ってもらおうと、市が約850万円をかけて35枚を設置し、4月から公開した。「歴史が踏みにじられている」などの意見を受け、5月以降はプレートの上にコーンを置いて見えないようにした。
花畑広場全体の供用開始が11月上旬に予定され、コーンを置いたままではイベント開催などに支障が出るため、市はプレートを約150万円かけて一時撤去することにした。今後、「プレートの上にガラスなどを設置」「高さ40センチに立ち上げる」などの5案を元に市民や議会の意見を聞いて再設置の方法を検討する。
担当者は「歴史を踏んでしまうというところへの思慮が不足していた。費用を最小限に抑え、より効果的に歴史を伝えられるようにしたい」と話している…
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