立憲、アベノミクスの検証開始 負の側面への指摘で総裁選に対抗
北見英城
立憲民主党は14日、安倍前政権の経済政策「アベノミクス」を検証する委員会を立ち上げた。政策の功罪を整理して、次期衆院選に掲げる党の経済政策の「裏付け」とする考えだ。
立憲の枝野幸男代表は、この日開かれた初会合で「9年近くに及んだアベノミクスをどう評価し、どう対応するか。この国のこれからの政治、経済、社会のあり方に大きくかかわる」と語った。
会合には、アベノミクスに批判的な経済学者の金子勝・慶大名誉教授が出席。約1時間にわたり議論を交わした。会合後、記者団の取材に応じた江田憲司代表代行は「先進国では日本だけ賃金が下がっている。だから消費も伸びないし成長もしない。そこにメスを入れる」と話した。
自民党の総裁選が注目を集めるなか、アベノミクスを検証し、負の側面を指摘することで対抗する狙いがある。枝野氏は12日のインターネット番組で、「総裁候補は安倍政権と本当に違うことができるのか、アベノミクスの『罪の部分』を否定できるのか」と牽制(けんせい)した。
枝野氏はまた、同じネット番…
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