アフガンから米国人ら100人以上が退避 米軍撤退後、空路では初

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ワシントン=高野遼 バンコク=乗京真知
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 米国家安全保障会議(NSC)のホーン報道官は9日、米国人らを乗せたカタール航空の民間機が、アフガニスタンの首都カブールからカタールの首都ドーハに到着したと発表した。8月末にアフガン駐留米軍が撤退して以来、空路で外国人が退避したのは初めて。

 米政府は退避便再開をめざし、タリバンやタリバンの友好国カタールなどと協議していた。ロイター通信によると、米国人のほかカナダ人やドイツ人ら100人以上が搭乗したという。

 ホーン報道官は、カブールの空港でのカタールによる運航支援や安全確保に感謝を表明。タリバンも協力的だったとして「彼らは柔軟に、ビジネスライクでプロフェッショナルな対応をしてくれた。前向きな一歩だ」と評価した。

 国務省のプライス報道官によると、今回の退避便については39人に声をかけ、米国人10人と永住権を持つ11人が搭乗した。家族の事情などで退避を見送った人もいたという。プライス氏はタリバンに対して「さらなるステップは、米国や国際社会から歓迎されるだろう」と今後の協力にも期待を示した。

 カタールの衛星放送局アルジ…

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この記事を書いた人
乗京真知
福井総局長兼国際報道部員
専門・関心分野
国際報道、組織犯罪、動植物、文化財
アフガニスタン・タリバン暫定政権

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