「検察庁」看板に黄色い塗料、容疑の男を逮捕 検察に不満か

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 7日午後3時ごろ、東京地検などが入る東京・霞が関の中央合同庁舎6号館の警備員から「正面玄関近くに塗料をかけた男を確保した」と110番通報があった。

 「検察庁」と書かれた石看板に塗料がかけられており、警視庁は関与を認めた60代くらいの男を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。容疑を認めているという。警視庁は検察に不満を持っていたとみて調べている。

 丸の内署によると、男は同日午後2時50分ごろ、東京都千代田区霞が関1丁目にある庁舎の正面玄関近くの石看板に黄色の塗料を振りかけ、損壊した疑いがある。庁舎の警備員が取り押さえ、駆けつけた警察官に引き渡したという。塗料は水性ではない可能性が高いといい、署が成分を調べている。

 この石看板をめぐっては、1992年にも黄色いペンキをかけられる事件が起きた。故金丸信・元自民党副総裁が5億円の闇献金を受けた事件で、検察が金丸氏を取り調べずに上申書の提出で略式起訴したことなどへの反発とされた。

 現場は皇居の桜田門から南東に約300メートルの霞が関の官庁街。法務省の「赤れんが棟」や東京地高裁に隣接し、近くには警視庁本部や日比谷公園もある。

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