病室で無料WiFi、がん拠点病院の半数で使えず 笠井アナら調査

市野塊
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 悪性リンパ腫闘病したフリーアナウンサーの笠井信輔さん(58)らが6日、厚生労働省で記者会見し、全国500以上のがん治療の拠点病院などへの調査で、病室でWiFi(無線LAN)が使えない医療機関が半数を占めると発表した。自己負担でネット環境を整えることもできるが、入院患者の利便性を考慮してWiFiの設置を求めた。

 調査は笠井さんら、がんの闘病経験者らでつくる団体が実施した。今年6~8月、電話や訪問などで全国のがん治療の拠点となる「がん診療連携拠点病院」や「小児がん拠点病院」など計563施設を対象に行った。全病室で無料のWiFiが使えるのは113施設(20・07%)、個室や外来などの一部の場所で使えるのは153施設(27・18%)。まったく使えないのは266施設(47・25%)だった。

 笠井さんは、コロナ禍の面会制限が患者の孤独を深めると問題視。自身がインターネットを使って友人と話せたことが「これほど心の救いになることはなかった」と語った。

 WiFiが無料で使える医療機関のリストなどは、団体のホームページで見ることができる。(https://wifi4all.jpn.org/hospital/index.php別ウインドウで開きます(市野塊)

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