総裁選のカギ握る若手 欲しいのは勝てる顔、受け入れられぬ候補も

有料記事自民党総裁選2021自民

神沢和敬 明楽麻子 岩尾真宏

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)は、間近に迫る衆院選を戦う「選挙の顔」を選ぶという意味合いがより強まっている。背景には、選挙基盤が弱い当選3回以下の議員が半数を占めるという自民党の構造がある。ただ、誰が「顔」にふさわしいかは党内でも意見が分かれており、派閥は様子見の状況だ。

 「バナナはおやつに含まれるか」「含まれません」

 岸田文雄前政調会長は5日、ユーチューブのライブ配信で、視聴者の質問に答えた。国民の声が届いていないという政治不信を払拭(ふっしょく)するため、質問を受ける「岸田BOX」を企画。子ども時代の思い出に絡めながら、バナナの質問にも答えた。

 衆院議員の任期満了が10月21日に迫るなか、自民党議員は、だれが「選挙の顔」になるのか、見極めようとしている。立候補予定者も「顔」を意識して、あの手この手で発信力を必死に強めている。

 菅義偉首相が総裁選に出られなくなった遠因には、党内の若手議員の間にマグマのようにたまっていた「菅氏では選挙を戦えない」という不満があった。

 自民党の衆院議員は現在、当…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2021年9月6日7時28分 投稿
    【視点】

    ぼくのかんがえるさいきょうのしゃせつ ■センター争い推しメン政治、コミュ力不足政治を超えて 議員を、民主主義を鍛えよ 「私を嫌いになっても、自民党を嫌いにならないでください」と総裁選の勝者が前田敦子風に言いそうで怖い。AKB48は「総選

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    プチ鹿島
    (時事芸人)
    2021年9月6日12時46分 投稿
    【視点】

    本日の朝刊数紙に「次の首相にふさわしい人」という各世論調査の結果が載っていました。私が不思議なのは、現時点では出馬表明の会見をして政策を公表しているのは岸田文雄氏だけなのになぜこのような調査が成立するのか?という素朴な疑問です。 何を

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