「変顔土偶選手権」始まる 最強の変顔「ペッカリー」は審査対象外

高橋孝二
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 古代中南米の土偶を多数所蔵する「BIZEN中南米美術館」(岡山県備前市日生町日生)が17日まで、インターネット上で「変顔土偶選手権」を開催している。コロナ禍で来館できない人たちに楽しんでもらおうと企画した。メール投票で順位をつけ、10月9日から同館特別コーナーで紹介する。森下矢須之館長(65)は「コロナ禍で、外出出来なかったり、部屋に閉じこもったりしがちなので、変顔を見て笑ってもらいたい」。

 森下館長の祖父で漁網の製造・販売などで財をなした備前市出身の森下精一(1904~78)が75年に設立した国内唯一の古代中南米美術専門館。土偶や土器、織物など約2200点を所蔵し、うち土偶は約500点ある。今月26日まで「古代中南米土偶まつり」を開いているが、コロナ禍で「行きたいけれど県境を越えられない」などというSNSのメッセージが寄せられるようになった。森下館長が「ステイホームでも、現在の展示を楽しんでもらえるイベントを」と選手権を考案した。

 「人面付き単頸彩文(たんけいさいもん)ボトル」や「怪獣土偶」「人物象形口合甕(こうごうがめ)」など、森下館長らが「変顔度が高い」と判断した30点が出場している。同館のマスコット的古代土偶で「変顔マスター」として人気がある「ペッカリー」は対象外の審査委員長にした。

 投票は、同館ホームページ(https://quetzalcoatl.at.webry.info/202108/article_3.html別ウインドウで開きます)で「変顔」を楽しんだ後、メール(info@latinamerica.jpメールする)のタイトルに「変顔土偶選手権投票」とし、1、2、3位と思う土偶のエントリーナンバーと、申込者の氏名、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスを記載して送る。

 平日は完全事前予約制で、月・木曜は休館(0120・346・287)。(高橋孝二)

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