妊娠中の選手はスポーツの試合に出られるのか 医師が語る現状

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照屋健

 妊娠期でも、試合に出られるのか。トレーニングで負荷をかけてもよいのか。女性アスリートの支援に携わる国立スポーツ科学センター(JISS)の土肥美智子医師に聞いた。

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 2016年のリオデジャネイロ五輪後、妊娠中に試合に出ているケースを調べました。海外ではビーチバレーなどで数件ありました。不可能ではない、とはいえますが、競技による差や妊娠してからの時期、体調の個人差もあるので、OKか、ダメか、一概には言えません。

 JISSでは13年度から女性アスリートの育成・支援プログラムを実施し、11人の妊娠期女性のサポートをしました。

 医師から「切迫流産になりそうだから運動は控えなさい」と言われたケースもあります。接触がある競技は控えたほうがいいですが、やっていた運動を、自分の感覚で無理なくできそうな範囲で進めてもらうのが大事です。

 妊娠中はおなかが大きくなる…

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この記事を書いた人
照屋健
スポーツ部
専門・関心分野
サッカー、五輪