「菅離れが追い風」全国の批判票に照準 岸田総裁の誕生めざす広島

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大久保貴裕
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 自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)に向け、党広島県連の動きが慌ただしくなっている。立候補を表明した岸田文雄県連会長の「実動部隊」として、現政権への批判票を全国からかき集めようと県議らによる全国キャラバンも計画する。一方で、コロナ禍での緊急事態宣言の延長論や「第3の候補」の動向が懸念材料となっている。

 「総力を挙げて、岸田さんを全面的に応援したい。よろしいでしょうか」

 8月28日、広島市内のホテル。県連幹部が、居並ぶ県議・広島市議らに呼びかけると、大きな拍手がわいた。県連ナンバー2の中本隆志・県議会議長は会合後、記者団に「全会一致で決めた」と強調すると、党の支援者である県内外100万人超の「党員・党友」に照準をあわせる方針を打ち出した。

 県連内には「内閣支持率の下…

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