中国が大嫌いだった15歳の自分 華僑4世が撮った物語

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田井中雅人
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 横浜中華街の戦後史を描いたドキュメンタリー映画「華(はな)のスミカ」が、横浜シネマリン(神奈川県横浜市中区)で上映されている。華僑4世の日本人、林隆太さん(38)が監督と主演を務める。横浜中華街の華僑らと自身のアイデンティティーを重ね合わせて模索する物語だ。

 中国・福建省をルーツとする華僑3世の父と、日本人の母を持つ林さん。だが自分に中国人の血が流れていると初めて知ったのは、15歳の時だった。

 それまでは中国のことが大嫌いだった。「嫌中」をあおる週刊誌広告などの影響もあったのかもしれない。「純日本人」と見られたいという葛藤を抱えながら、米国に留学した。

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