津田沼って習志野?船橋? 駅ホームに境界線が引かれる
津田沼って船橋? 習志野? 千葉県船橋市と習志野市にまたがるJR津田沼駅のホームに市境の境界線が登場した。地元商店会が企画した境界線を探すイベントも31日まで開かれている。関係者は「改めて津田沼に注目してもらえれば」と話す。
お酒が出せる時間が違う「津田沼問題」
同駅周辺は両市の市境が複雑に通る。4月の新型コロナ対応のまん延防止等重点措置では、当初は船橋市は対象で、習志野市は対象外だった。お酒が出せる時間が道路を挟んで1時間異なるなど、「津田沼問題」として注目された。
市境は駅前の商業施設パルコの中も通る。同駅北側にある船橋市前原商店会の大塚智明会長(47)は「普段は意識して生活していなかった市境に、改めて気付かされた」。
そこで、「市境の街」をアピールしようと、コロナ禍で外出が減った子どもたちが、楽しんで学べる「市境を探すフォトラリー」を企画。同駅も協力し、1・2番線と3・4番線のホームに境界線を設置した。
ウェブサイト(https://funabashi-maehara.com/news/event-photo/)からチラシをダウンロード。駅周辺(南側1、北側4カ所)と駅内(改札外の1カ所)の計6カ所に市境と分かる写真ポイントを設置。スマートフォンでQRコードを読み込むと、同駅周辺の昔の写真や説明が流れ、最後に1文字が現れる。
6文字のキーワードを完成させて、市郷土資料館(30日から9月30日まで休館)で開催中の展示「これで君も津田沼マスター」を見ると「津田沼マスター」に認定され、記念品がもらえる。同商店会で割り引きなどのサービスも受けられる。
大塚さんは「コロナ禍で夏祭りも中止になった。感染対策に気を遣いながら、夏休みの思い出に参加してもられば」と話す。