境内にまつり囃子の音色「伝統絶やさない」 尾花沢

坂田達郎
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 山形県尾花沢市の諏訪神社で27日、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈る例祭があった。例年は「おばなざわ花笠まつり」の初日にあたり、小中学生らの囃子(はやし)屋台などまつり行列が街を練り歩く。しかし、コロナ禍のため2年続けて中止になり、境内でまつり囃子が演奏された。

 「尾花沢まつり囃子」は紅花交易が盛んだったころ、最上川舟運を通して伝わり、祇園囃子の流れをくむとされる。この日は三味線、横笛、太鼓の音色が響き、ユーチューブで配信された。

 尾花沢まつりばやし保存会副会長の鈴木勲さん(83)は「まつり行列の中止は残念ですが、地域の伝統を絶やすことなく、受け継ぎたい」と話していた。(坂田達郎)

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