沖縄・石垣に最大級の巡視船配備へ 尖閣の警備強化狙い
沖縄・尖閣諸島の警備にあたる石垣海上保安部(石垣市)に、海上保安庁最大級の大型巡視船が配備される。第11管区海上保安本部(那覇市)が25日、発表した。就役は11月12日。尖閣諸島周辺では中国公船の航行が常態化しており、長期航行できる大型船配備で、警備態勢を強化する。
配備されるのは、ヘリコプター搭載型の大型巡視船「あさづき」(総トン数約6500トン)。このクラスの巡視船は国内で5隻目で、沖縄への配備は初めて。夜間も遠方を見通せる監視装置を装備し、無補給で長期間航行ができる。約198億円をかけて建造された。
尖閣警備には現在、石垣海保の1千トン級の大型巡視船10隻と、那覇海上保安部所属のヘリが搭載可能な3100トン級の大型巡視船2隻が専従し、全国から順次大型の巡視船が派遣されている。あさづきは、海難救助など通常業務も兼ねて警備にあたる予定。
尖閣諸島をめぐっては、2012年9月に魚釣(うおつり)島など3島を日本が国有化して以降、中国当局の船が周辺海域に近づく事案が頻発。今年、領海外側の接続水域で確認された日数は8月24日までに計218日。2~7月は157日連続で確認され、連続日数として過去最長を記録した。領海侵入も24日現在、26件に上る。
常態化の要因の一つには、中国海警局に所属する船舶の大型化があるとみられる。海保の推定では、1千トン級以上の大型船は昨年末で131隻で、12年と比べて3倍以上とされる。大型化で、荒天やしけに強くなった可能性がある。
尖閣をはじめ、日本周辺海域での外国船の動きが活発化する中、日本政府は16年に海保の体制強化を決定。現在全国で69隻配備されている大型巡視船を24年度までに77隻まで増やす方針を明らかにしている。
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