博多駅の乗車3割減 JR九州、ローカル線の赤字幅拡大

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松本真弥
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 JR九州は24日、主な駅の2020年度の1日あたりの乗車人員を発表した。コロナ禍が響き、博多、鹿児島中央、熊本といった駅の前年度からの減り幅は、3割を超えた。利用者が特に少ない19区間での赤字額は66億円に上り、前年度から13億円膨らんだことも公表した。

 乗車人員の上位300駅では、そのほとんどで前年度から乗車人員が減った。減少率が最も大きかったのは由布院で、71%減の301人。豪雨災害による久大線の不通も影響した。

 次いで宮崎空港が65%減の321人、ハウステンボスが53%減の654人だった。観光や出張の自粛によって、観光地や県庁所在地に近い駅の落ち込みが大きかった。

 在来線のうち、1日1キロあたりの平均利用者数(輸送密度)が2千人に満たない線区の収支状況も公表した。18年度分から発表するようになり、今回は20年度分だ。日田彦山線の城野―田川後藤寺、久大線の久留米―日田など4区間が加わった。すべて赤字だった。

 豪雨災害で大きな被害にあっ…

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