症状急変、だが酸素濃縮器は「在庫なし」自宅療養の課題

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池上桃子 小田健司 浅沼愛 編集委員・辻外記子
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 新型コロナウイルスの「第5波」が拡大する中、自宅で療養中に亡くなる患者が相次ぐ。本来ならば症状の悪化に伴って入院し、必要な治療を受けるべき人たちだ。感染が急増する地域では自宅療養を基本とする政府の方針もあり、さらに増えるおそれがある。自治体は対応を急ぐが、課題は多い。

 東京都世田谷区の「桜新町アーバンクリニック」が経過観察していた30代の男性は今月15日、症状が急変した。

 血中の酸素飽和度は88%。酸素吸入が必要な数値を大きく下回る。遠矢純一郎院長は「中等症Ⅱ」と診断し、入院の調整を保健所に依頼。自宅で酸素を吸入するための「酸素濃縮器」を配送してほしいと複数のメーカーに電話した。空気をとりこんで窒素を除き、酸素を濃縮して出す機器だ。

 だが、いずれも「在庫がない…

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