僧侶が運転席で「出発進行」 京都N電車両が法要施設に

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寺沢知海

 「N電」の愛称で京都市内をかつて走っていた路面電車の車両が今春、大阪府交野市の霊園で法要施設に生まれ変わった。老朽化でスクラップの可能性もあったが、京都市から譲り受けた霊園の運営会社が改修した。一般に公開され、鉄道ファンも訪れている。

 交野市のハピネスパーク交野霊園。車両の行き先標が「法要中」に変わると、僧侶が「出発進行」のかけ声に続き、お経を読み始めた。両親の墓開きと納骨のために訪れた大阪府枚方市の菅野利美さん(67)と親族5人は車内の焼香台で、順番に手を合わせた。「中学生の孫も喜んでいた。法要が明るくなって良かった」と菅野さん。

 京都市によると、この車両は…

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