夢追う少年は米軍機にしがみついた 「国外でプレーを」

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バンコク=乗京真知
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 タリバンが怖い。国外で人生を変えたい――。イスラム主義勢力タリバンが権力を握ったアフガニスタンから脱出しようと、少年は空港から飛び立つ米軍機にしがみついた。そして、離陸後に上空から落下し、命を落とした。16歳以下のサッカー代表選手だった少年の「国外でプレーしたい」という夢は絶たれた。

 亡くなったのは、首都カブールに住んでいたザキ・アンワリさん。親友のラヒル・アビドさん(16)が朝日新聞の電話取材に応じた。

 「タリバンのせいで、練習が止まった。夢をかなえるには、国外に出るしかない」。タリバンが首都を占拠し、政権が崩壊した翌日の16日、アビドさんはアンワリさんから電話でこう告げられた。

 アビドさんは「さみしくなるけど行っておいで。幸運を!」と送り出した。

 悲報が届いたのは、その夜だった。仲間から遺体の写真を受け取ったが、落下の衝撃でアンワリさんの面影はなかった。アビドさんは取材に「僕が止めるべきだった」と悔いた。

 練習帰り、一緒にケバブをほおばった。家に行って何時間も語り合った。思い出があふれてくる。

 「かけがえのない親友だったのに、外が危なくて葬式にさえ出られなかった……」

 代表チームのカメラマンのシ…

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この記事を書いた人
乗京真知
福井総局長兼国際報道部員
専門・関心分野
国際報道、組織犯罪、動植物、文化財
アフガニスタン・タリバン暫定政権

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