JR北、今年度8割回復難しく 感染急拡大を受け
佐藤亜季
JR北海道の島田修社長は19日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、2022年3月期に想定していた業績の回復が遅れるとの見通しを示した。
JR北は4月、22年3月期の業績予想を公表。鉄道利用が平常時の8割程度に回復することを見込み、営業収益は1255億円(前年同期比12・1%増)に回復。営業損益は692億円の赤字(前年同期は805億円の赤字)、純損益も146億円の赤字(同410億円の赤字)に改善すると見込んでいた。
島田社長は「今後のコロナ拡大がさらに続くことを想定すると、さらに大胆な収支改善策を検討していくことが必要だ」と述べた。当面のコスト削減策として、遠隔にいるオペレーターと話せる自動券売機の設置を進めるなどして、窓口業務などの費用を年約2億円減らす。