パラ開催「五輪と比べると、状況かなり悪い」 尾身会長

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 政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は19日の参院内閣委員会で、東京パラリンピック開催の是非について「オリンピックの開始時期(7月23日)とパラリンピックの開始時期(8月24日)を比較すると、いまの方が状況がかなり悪くなっていることを踏まえて色々なことを決めてほしい」と述べた。

 立憲民主党の杉尾秀哉氏の質問に対する答弁。一方、政府などから専門家としての意見を聞かれたかについては「パラリンピックについての意見を聞かれたことはない」と答えた。

 また、小中校生らを対象にした東京パラリンピックの「学校連携観戦プログラム」について、尾身氏は「状況はかなり悪いので観客を入れるのはどういうことか考えていただければ当然の結論になる」と否定的な考えを示した。

 杉尾氏は、感染爆発が続く状況を「事態は悪化する一方。災害レベルだが政府の対策は代わり映えしない。打つ手なしに見えるがどうか」と追及。これに対し、尾身氏も「なかなか難しい状況になってきている。『打つ手がない』といった瞬間にさらに悪化する」と述べ、危機感を強調した。政府の対策について、「ワクチンは重要な政策の柱だが、柱は1本ではなくて、2本、3本、4本必要だ」とも指摘した。

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