目をとじて聴けば米朝師匠が… 「八十八」襲名の桂宗助

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篠塚健一
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 「目をとじて聴いたら米朝師匠と思う瞬間がある」と評される噺家(はなしか)がいる。桂宗助、57歳。人間国宝の師匠・桂米朝の俳号だった「八十八(やそはち)」をこの夏、二代目として襲名する。

米朝師匠の墓前に報告

 コロナ下で上方落語家が襲名するのは初めて。7月20日に兵庫県姫路市にある米朝の墓を訪れて、襲名を報告した。「体を壊さないようがんばります。お守り下さいとお願いしました」

 板前だったが、独演会で間近に見た「上品な墨の香りの漂う」芸にあこがれ、24歳で弟子入りした。後輩が入らず、本来3年の住み込み修業を2年長く経験。ともに過ごした20代の日々が芸風を決めた。

 「師匠のお酒の相手をようさ…

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