これは本なのか… 松本工房のとんでもないこだわり

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向井大輔
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 ページをめくると、1枚1枚サイズも色もばらばら。それでいて、絶妙な調和と美しさがある。出版社「松本工房」(大阪市都島区)の松本久木さん(44)が手がけた、そんな本が、6月に審査会があった「第54回造本装幀(そうてい)コンクール」で経済産業大臣賞を受賞した。

 受賞作は、大阪大学大学院の文学研究科文化動態論専攻の中のアート・メディア論研究室が発行した紀要「Arts and Media volume10」だ。表紙は10回も印刷を繰り返し、重なり合った文字が別の存在感を出している。「偶然性から生まれる美しさ、みにくさを出したくて。多様性のある研究室らしさを表現したかった」という。

記事の後半にも松本さんの本へのとんでもないこだわりが書かれています。

造本装幀コンクールでさらに受賞

 さらに、装丁・組み版を手がけた京都市立芸術大学・芸術資源研究センターの紀要「COMPOST」についても「審査員奨励賞」を獲得した。

 表紙に用いたのは実際の版画…

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