「100年に1度」の洪水も 世界各地で異常気象が発生

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 近年は、世界各地で異常気象が目立つ。オーストラリア南東部では3月、地元州当局が「100年に1度」という規模の洪水が起きた。最もひどかった最大都市シドニーから北に400キロの町、ケンプシーでは降り始めからの雨量が750ミリ超と、平年の雨量の6割を記録した。シドニーでも、同様に3割にあたる330ミリ以上の集中豪雨となった。各地の河川から水があふれ、計1万8千人が避難した。

 中国最北の黒竜江省でも、6月下旬に度重なる雨でロシアとの国境河川となっている黒竜江(アムール川)が増水。複数の観測点で55~75年ぶりとなる水位を記録し、中国側は現地に大量の砂を運び込んで堤防を増設するなどの対応に追われた。貿易の拠点となっている黒河市では洪水によって広範囲の田んぼが冠水する被害も出て、周辺の住民1200人が避難する事態となった。

 米西海岸では、ここ数年は毎年のように「史上最大」の山火事が発生している。今年、特に猛威を振るっているのがオレゴン州の森林火災。

 全米省庁合同火災センターによると、すでに東京23区の2倍以上の面積にあたる1400平方キロが燃えた。今年の米国内での森林火災でも最も大きくなっている。人が少ない地域のため、人的被害はまだ大きくないが、3割しか鎮火しておらず、まだまだ燃え広がっている。

 同州ポートランドでは6月末、観測史上最高の46・7度を記録。熱波による乾燥で、森林火災が広がりやすい環境になっているという指摘もある。

 カリフォルニア州でも深刻だ。同州政府によると、昨年は過去最大規模の山火事が発生したが、今年は火災の数、面積ともに昨年を上回るペースになっている。

 今年6月末にはカナダ西部で…

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