絵本作家のぶみ氏、五輪文化プログラム辞退 言動に批判

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 東京五輪パラリンピックの文化プログラムに出演する予定だった絵本作家ののぶみさんが出演を辞退した。イベントの公式サイトが20日明らかにした。著書やSNSで発信したとされる教師へのいじめのような行為や、先天性疾患のある子どもへの発言に、ネットなどで批判の声が上がっていた。

 出演予定だったのは、大会組織委員会が8月に催すオンラインイベント「ONE」。公式サイトに20日、「のぶみさんご本人のご意思により出演は辞退されました」と掲載された。「ONE」は「共生社会の実現に向けて」をテーマに、ダンスや音楽などのパフォーマンスを繰り広げる。俳優の東ちづるさんが総合構成・演出・総指揮を務める。

 組織委は取材に、「報道を通じて知り、本人に話を聞いて辞退となった。このまま今の役割を継続することはできないという趣旨だった」と説明した。

 のぶみさんは1999年に絵本作家デビュー。代表作に「ママがおばけになっちゃった!」シリーズがある。2015年度に始まった内閣府の「子ども・子育て支援新制度」のシンボルマークのイラストなどを担当した。18年には、作詞した「あたしおかあさんだから」の歌詞が「母親の自己犠牲を賛美している」などと批判され、謝罪したこともある。

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    中野円佳
    (ジャーナリスト)
    2021年7月20日20時56分 投稿
    【解説】

     過去の発言だけではなく、この方については作品そのものも問題視されています。たとえば代表作として記事内で紹介されている「ママがおばけになっちゃった!」は子どもにトラウマを植え付けかねない内容であるにもかかわらず、ご本人が子どもが泣いても読む

    …続きを読む