濃厚接触選手、五輪とプロ野球・Jリーグで扱いどう違う

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吉村良二 潮智史
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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに出場する南アフリカ男子サッカー代表チームで、2選手を含む3人が新型コロナウイルス陽性、21人が濃厚接触者と判定された。

 同国は22日、1次リーグ初戦で日本と東京で対戦する予定だ。大会組織委員会は試合開始6時間前に陰性判定が出れば、濃厚接触者でも試合に出られるとしており、日本のプロ野球やJリーグとは対応が異なる。

 プロ野球やJリーグでは、各自治体の保健所の判断に従うことを原則とし、濃厚接触者は出場できない。日本野球機構(NPB)関係者は「五輪では柔道やレスリングなど接触するスポーツがあり、対応は難しい。プロ野球と違って日程の延期や変更もできないので、競技当日に陽性者や濃厚接触者が出たらどうするのだろうか」と心配する。

 NPBやJリーグにとっても悩ましかったのは、試合までに保健所の判断が間に合わなかった場合だ。

 実際に昨年8月、プロ野球ソフトバンクの2軍で調整中だった選手1人がPCR検査で陽性判定を受けた。1軍選手との接触は確認されなかったが、地元保健所の濃厚接触者の認定が間に合わなかったため、1軍の試合を中止にせざるをえなかった。Jリーグも昨年7月、同様の事例で中止に追い込まれた。

 こうしたケースをなくすため、NPBやJリーグは、保健所の認定を待たずにすむよう、独自により厳しい基準を定めた。

NPB関係者「会議で組織委の反応薄かった」

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