香港、メディア管理強化 「フェイクニュース法」も視野
香港=奥寺淳
中国政府で香港を統括する香港マカオ事務弁公室の夏宝竜主任は16日、香港に関する会議で演説し、香港政府に対し、香港国家安全維持法(国安法)に基づいて学校やメディアなどへの管理を強めるよう求めた。学校教育で愛国意識を強め、「フェイクニュース法」を定めるなどしてメディア統制を強める方針だ。
夏氏は、中国の国政諮問機関・全国政治協商会議の副主席で、浙江省トップも務めた中国共産党の幹部。習近平(シーチンピン)国家主席とも近く、香港政府を指導する立場にある。
北京と香港、マカオをオンラインで結んだ「香港マカオ研究会」で夏氏は、国安法は香港の治安を回復・安定させるための「巨大な威力があった」と総括。また多数の民主派議員や活動家らを逮捕し、中国政府に批判的な香港紙「リンゴ日報」を摘発した香港警察について、「国の誇りであり、香港の英雄だ」と高く評価した。
会議に出た香港政府トップの…
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