五輪選手団、急に来日・空港客とタッチ…遮断「不可能」
東京オリンピック(五輪)の選手団の来日がピークを迎え、空港には連日、数百人単位で選手や関係者が入国している。大会中、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、選手団と一般の人たちとを分離する「バブル方式」を採り入れているが、完全な遮断とはほど遠い。
13日午前、成田空港第1ターミナルの北ウイング。複数の選手団が乗った旅客機が到着すると、マスクと防護服を身につけたリエゾンと呼ばれる誘導役が空港内で出迎えた。手には「Tokyo2020 Athletes(アスリーツ)」と書かれた案内の紙。
大人数の選手団は一般客と時間差で降りてくるが、少人数の場合、他の乗客と一緒に降りてくることも多い。「降りてくる乗客にバンバン声をかけて選手、関係者を見つけて。混じっているから」。経験の浅いリエゾンに、ベテランから指示が飛ぶ。
リエゾンは、大会組織委員会から受託した旅行会社員ら。選手団の国や人数、大会関係者向けアプリ「OCHA」を導入済みかなどを確認し、一般客とは別の動線で空港検疫を受けてもらうよう誘導する。
「予定より人数が少ない」…
- 【視点】
東京五輪の安全対策について、ここに来てアメリカのメディアでも厳しい報道が出始めている。たとえば有力ネットニュースAxiosは、複数の専門家の意見を引いて「選手村や競技会場での換気対応が不十分」「ウイルス検査の体制が五輪にかかわる人によってば
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