「なぜ連絡くれぬ」 五輪関係者受け入れ、戸惑うホテル

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伊木緑
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 東京オリンピック(五輪)の開幕まで10日を切り、海外選手団や海外メディア、スポンサー企業などの大会関係者が続々と入国している。それぞれ、大会の新型コロナウイルス対策として位置づける「プレーブック」を守りながら国内で活動することになるが、大会関係者を受け入れる都内のホテル支配人が、プレーブックが順守されているかどうかの確認が難しい実態を取材に明かした。

 このホテルには大会の関係者が今月1日から入り始め、現在は海外メディアやスポンサー企業など計93人が宿泊している。大会関係の宿泊者は今後さらに増え、最大で約200人にのぼる見通しだ。ホテル全体でみれば、大会関係者と一般客が半分ずつという。

 大会関係者の行動を把握するのは難しいという。プレーブックでは、入国から14日までは公共交通機関が使えない上、事前に申請した場所以外は行けないなどの制限がある。

 「(出入りする大会関係者がそれぞれ)入国何日目なのか、ホテルの側では把握していない。チェックしていたらキリがないですし、そもそもそれは我々の仕事ではないですし」と支配人は言う。

 ホテルの玄関には大会組織委員会から派遣された民間の警備員がいるが、「全員をチェックするのは現実的でないのでは」。いまのところ、入国14日以内と思われる宿泊客はおおむねルールを守り、専用車以外で出かけることはほとんどないというが、今後ますます大会関係の宿泊客が増えると出入りも頻繁になり、誰が14日以内の人なのか、15日以降なのかの見分けはつかないという。

 大会関係者向けの健康管理ア…

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