相次ぐ方針撤回に首相「おわび」 酒販業者への要請など

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 新型コロナウイルスの対応で、政府が打ち出した方針が相次いで撤回に追い込まれたことをめぐり、菅義偉首相は14日午前、「多くの皆様方に大変ご迷惑をおかけしたことにつきまして、私からもおわびを申し上げたい」と陳謝した。首相官邸で記者団の取材に応じた。

 政府は酒類販売事業者に対し、休業要請などに応じない飲食店との取引を停止するよう求めた方針を13日に撤回。西村康稔経済再生相が公表した金融機関に事業者への働きかけを求めるとした政府方針も9日に撤回するなど、混乱が続いている。いずれの方針も首相らが7日の関係閣僚会合で、事務方から事前に説明を受けていたことも明らかになっている。

 首相は「事務方の説明の中で言及されているということでありますけど、要請の具体的な内容について議論したことはありません」と説明。また、記者団から西村氏をこのまま新型コロナの担当閣僚として任せられると考えているかと問われると、首相は「西村大臣は感染防止のために朝から夜まで頭がいっぱいで、いろんな対策を練ってきていると思う。そういう中で、やはり丁寧に説明していくことが大事かなと思う」と述べた。

 一方、感染拡大抑止に向け…

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    プチ鹿島
    (時事芸人)
    2021年7月14日10時48分 投稿
    【視点】

    今朝の新聞各紙の読み比べの華はこの話題と言ってよいでしょう。朝日、毎日、東京は一面トップで金融機関への働きかけを政府の問題として報じていました。読売は2面で「西村氏、また朝令暮改」と、西村氏個人の発言が「菅内閣に打撃を与えている」と報じまし

    …続きを読む