観音寺市で重度障害者の就労支援事業開始 県内2例目

湯川うらら
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 重度障害者が就労時間中に介助を受けられる支援事業を、香川県観音寺市が7月から始めた。働くことを希望する障害者を支援することが目的で、県内では三木町に続き2例目。

 重度障害者は、入浴や食事の介助、移動中の介護などを1日に最長24時間受けられる国の制度「重度訪問介護」を利用できるが、就労時間中は対象外となっている。

 観音寺市の事業では、週20時間まで、就労中でも重度訪問介護と同等の介助サービスを提供する。国と県からの補助金を活用し、市が介護事業者などに対し介助費用を支給する。

 市内で働く重度障害者らが、市に制度創設を求めた。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、市内で経営コンサルタントとして働く合田朝輝(ともき)さん(33)は「大きな一歩。テクノロジーが発展し、障害者が普通に働ける環境をつくれるようになってきている。障害者でも働けるという事例を、自分も示していきたい」と話す。

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