吉川経家公像ライトアップ 鳥取市教委 9日に試験点灯

石川和彦
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 今年は、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)の兵糧攻めで知られる1581(天正9)年の鳥取城の戦いから440年。城兵の命と引き換えに切腹した城将・吉川経家(きっかわつねいえ)の像のライトアップが12日から始まる。9日、照明の試験点灯があった。

 像は、鳥取城の天守があった久松山の南、市武道館前(鳥取市東町1丁目)にある。ライトアップは初の試みで、企画した市教育委員会によると、93年に市民の寄付金で建立された。高さは2・5メートル、台座を含めると4メートルほどになる。

 担当の文化財課文化財専門員の細田隆博さんは「鳥取城の戦いは毛利と織田の一大決戦で、山陰では戦国時代で最大の戦いだった。歴史にも注目してほしい」と話す。経家は中国地方の覇者・毛利氏から派遣され、織田信長の命で攻め寄せた秀吉の大軍を迎え、籠城(ろうじょう)した。

 ライトアップは午後6時半ごろから同10時まで。経家の切腹日の10月25日まで毎日続ける予定。2基の照明(LED)を使い、下から光を当てる。(石川和彦)

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