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　脂肪の多い食事をとりすぎて肥満になると、薄毛になる可能性があるとするマウスによる研究成果を、東京医科歯科大などのチームが発表した。過剰な脂質が、細胞が毛をつくるはたらきを悪くするという。

　毛は皮膚の中にある「毛包幹細胞」が変化することでつくられる。しかし、加齢によって、毛包幹細胞は毛ではなく表皮に変化することが多くなり、薄毛になることがわかっている。また、疫学調査の結果から肥満がリスクになる可能性が指摘されていたが、メカニズムまではわかっていなかった。

　チームは高齢のマウスに脂肪の多いえさを与え続けて肥満状態にしたところ、1カ月で毛が薄くなることを確認。若いマウスで同じことを試した場合は、数カ月かかった。脂肪の多いえさを6カ月与えたマウスと、ふつうのえさを同期間与えたマウスの皮膚の組織を比較すると、脂肪の多いえさのマウスでは毛包幹細胞が表皮などへ変化し、毛をつくる場所は萎縮していた。

　詳しく解析すると、毛包幹細…