首相「悲しく痛ましい」 千葉・八街事故現場で献花

笹山大志
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 千葉県八街(やちまた)市でトラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故で、菅義偉首相は1日、事故現場を訪れ、献花した。首相は官邸に戻った後、記者団に対し「あまりにも悲しく痛ましいことだ。ご家族の皆さんのことを思うと言葉もないほどだ」と述べた。

 首相は、楠芳伸・千葉県警本部長から、事故の状況について説明を受けた。事故現場の幅6・9メートルの市道は、センターラインも歩道もなく、速度規制の標識もなかった。

 首相は記者団の取材に「曲がっている電柱を見て、事故がいかに痛ましいものであったか実感した」と語った。視察の際には、八街市の北村新司市長から現場となった道路に歩道設置の要望を受けたとし、「政府としては全面協力するので早くやって欲しいと申し上げた」と説明した。

 事故は6月28日午後3時25分ごろ発生。下校中の市立朝陽(ちょうよう)小の児童5人が巻き込まれ、男児2人が死亡。女児1人が意識不明の重体で、男児2人が重傷を負った。県警は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑でトラック運転手、梅沢洋容疑者(60)を現行犯逮捕し、同法危険運転致死傷容疑で送検した。梅沢容疑者の呼気からは基準値を上回るアルコールが検出された。(笹山大志)

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