小池知事の不在は「きつい」 五輪とコロナに与える影響

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軽部理人 岡戸佑樹
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 東京都小池百合子知事が、過度の疲労を理由にしていた静養の期間を延長することが明らかになった。東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開幕が7月23日に迫る中、開催地の東京では新型コロナウイルスの感染者が再び増加している。過去にない事態に直面する首都で、トップ不在の影響はあるのか。

 「ワクチンが広く行き渡るまでは、人流抑制、基本的な感染防止対策を徹底することが重要であります」

 小池知事は18日、週に1度開かれる定例会見でそう都民に呼びかけた。

 コロナ禍で、小池知事は定例会見を中心に不要不急の外出自粛やテレワークの徹底など都民向けのメッセージを発信してきた。都内の新規感染者数は23日に619人に上り、26日ぶりに600人を突破した。だが、25日に予定されていた定例会見は、小池知事が22日夜から静養に入り、中止された。恒例となっている入退庁時の記者団を通じた対策の呼びかけもできていないのが現状だ。

都幹部「感染予防を発信する役割」

 一方、都内ではリバウンド(感染再拡大)の兆候が見え始める。コロナ対策にあたる都幹部の一人は「知事が記者団に話せば、テレビを通じてメッセージが伝わる。感染状況が悪化している中、感染予防を発信する知事の不在は痛い」と話す。

 都内では、まん延防止等重点…

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