逮捕の経産官僚「2人で相談」 有名私大付属高の同級生

有料記事

[PR]

 経済産業省のキャリア官僚2人がコロナ禍の影響を受けた中小企業を支援する家賃支援給付金を詐取したとして逮捕された事件で、2人が「相談して2人でやった」などと容疑を認める供述をしていることが26日、捜査関係者への取材でわかった。1人は「警察の捜査を免れるために職場で証拠隠滅の相談をした」といった趣旨の話もしているという。警視庁は関係者に事情を聴くなどして裏付けをする方針。

 逮捕されたのは、同省産業資金課係長の桜井真(28)=東京都千代田区一番町=と産業組織課職員の新井雄太郎(28)=東京都文京区向丘1丁目=の両容疑者。有名私立大の付属高校の同級生だという。

 捜査2課によると、2人は共謀して昨年12月、コロナ禍で収入が減った中小企業を装い、給付金を専用サイトから申請。今年1月に約550万円を詐取した疑いがある。申請には、新井容疑者が入省前の2019年に設立し、社長を親族に引き継いだペーパーカンパニーとみられる「新桜商事株式会社」を使い、売り上げ台帳などを偽造した可能性が高いという。

 捜査関係者によると、2人は…

この記事は有料記事です。残り340文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2021年6月27日6時59分 投稿
    【視点】

    給付金はスピードを重視して簡素化したので、不正受給は増えると思っていたが、まさか経産官僚がと驚いている。 所属する省庁の給付金をだまし取るという、公務の信頼性を傷つける官僚として最低の犯罪だ。 経済的利益を得る官僚の犯罪といえば

    …続きを読む