パワハラ、飲酒…不祥事噴出 旭川医大学長の解任申し出

有料記事

斎藤徹 本田大次郎 井上潜

 国立の旭川医科大(北海道旭川市)の学長選考会議(議長=西川祐司・旭川医大教授)が22日、不祥事が相次いだ吉田晃敏学長の解任を萩生田光一文部科学相に申し出ることを決めた。解任申し出は会議の出席者の全員一致で決まり、西川議長は「いびつなガバナンス(組織の統治)が放置され、本学の価値を低めた」と吉田学長を批判。学内外からは大学運営の再生を求める声が上がった。

 選考会議はこの日午後3時に始まり、約2時間半で終了。その後西川議長が報道陣に「吉田学長の解任の申し出を、出席者の全会の合意で決議した」と報告した。

 選考会議は吉田学長の不祥事について、弁護士らでつくる第三者委員会で調査していた。西川議長はその報告から、吉田学長の職務上の義務違反と学長として不適切な行為が判明したと説明した。

 具体的には、新型コロナウイルス患者の受け入れを巡る不適切な対応▽付属病院の古川博之前病院長の解任を巡る不適切な対応▽大学職員へのパワーハラスメント▽執務時間中の飲酒▽大学の信用を毀損(きそん)する行動▽契約切れの学長特別補佐に対する不適切な支出、などを挙げた。

 選考会議は18日に吉田学長…

この記事は有料記事です。残り1001文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません