政治の歌、タブー視の日本 斉藤和義は歌う、飄々と
コロナ禍歌う新作 政府の対応皮肉る
「真面目な顔で誇らしげに マスクを二枚配る人」「イライラ募らせた人は 鬱憤(うっぷん)をネットにぶちまけて 相変わらずの汚い言葉で それぞれの正義を振りかざす」
斉藤和義は、今年3月に発売したアルバム「55 STONES」に収録された、8分以上にのぼる楽曲「2020 DIARY」で、痛烈な国や社会への怒りを歌った。現在、この新作を携えて全国ツアーを回っている。かつて原発を批判する歌を作るなど、日本のミュージシャンとしては異例のスタンスを貫き、たびたび社会へのメッセージを発してきた斉藤は、今の世の中に何を思うのか。
最初の緊急事態宣言が出た昨年4月、斉藤は自宅のガレージで木材を切って、やすりをかけ、何台もギターを作っていた。初めて音が鳴った感動は、「少年に戻ったかのようだった」という。
「マスクの裏側」 今とつながるYMOの曲
音楽を始めたころの初期衝動を思い出すうちに、だんだんと曲ができはじめた。
「会社員のように、規則正し…
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- 【視点】
企業が気にするのは、結局、商品を買ってくれる消費者なので、政治をテーマにした歌がタブー視されている状況は、そのまま私たちユーザー側の問題として跳ね返ってくるのかもしれません。 一方、検察庁法改正や、入管法改正ではSNSなどでタレントら
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