首相、公文書の適正開示「すべきだ」 田原氏に語る
小手川太朗
菅義偉首相は21日、首相官邸でジャーナリストの田原総一朗氏と面会した。面会後、記者団の取材に応じた田原氏によると、政府の公文書をめぐっても意見交換したという。田原氏が公文書の適正な開示を主張したのに対し、首相は「そうすべきです」と語ったという。
面会は約20分間。田原氏は「安倍内閣になって、公文書の類いがあいまいになっている。きちんと保存して、追及された時にはちゃんと開示するべきだ」と求めたという。森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で自死した、同省近畿財務局職員赤木俊夫さん(当時54)が改ざんの経緯を記したとされる「赤木ファイル」についても言及したという。
公文書をめぐっては、首相が7年8カ月にわたって官房長官を務めた安倍政権下で様々な問題が噴出。森友学園をめぐる財務省の公文書改ざんのほか、桜を見る会の招待者名簿破棄などの問題が発覚している。