旧大沼山形本店の内部を報道陣に公開

三宅範和
【動画】閉店から約1年半、元百貨店の内部はいま=上月英興撮影
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 一部の装飾はそのままで、取り残された陳列棚――。昨年1月に破産した百貨店「大沼」の旧山形本店(山形市七日町1丁目)の内部が16日、報道機関向けに公開された。

 昨年7~9月に東京のコンサルティング会社の支援で開いた「感謝閉店セール」以来の公開だ。

 1階売り場にはブランド名の入った店内装飾がそのままで、異臭が漂う地下の食品売り場には陳列棚などの備品が取り残されていた。がらんとした売り場も多かったが、6階には破産時に開いていたバレンタインデーセールの看板がぶら下がり、7階レストランには写真入りのメニューが放置されていた。

 旧山形本店の土地と建物は昨年12月、市都市振興公社が競売で落札。しかし、前の所有者による備品の搬出が終了せず、引き渡しのめどが立たないことから、実態を知ってもらおうと、市と公社が報道機関向けの公開を決めた。(三宅範和)

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