朱鷺メッセの大規模接種、新潟県が日程を追加

高橋俊成
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 新型コロナワクチン接種を進める新潟県は8日、朱鷺メッセ(新潟市)での高齢者向け大規模接種を4日程(計8日)増やすと発表した。1日4千人規模を想定し、この分の予約は11日午前8時半からインターネットで受け付ける。遅れている新潟市内の接種ペースを加速させる狙いだ。

 追加日程は、いずれも土日の今月19、20日と7月3、4日。2回目接種分として、4週間後の7月17、18日と、31日、8月1日も実施する。すでに決まっていた今月12、13日と4週間後の7月10、11日を合わせて、朱鷺メッセでの大規模接種は計12日間となった。県は接種に必要な医療従事者の確保に努め、朱鷺メッセでの接種人数を1日5千人まで増やしたい考えだ。

 65歳以上の高齢者で接種(1回目)を終えた人は、新潟市が対象約24万2千人の約21%(7日時点)で、県全体の約23%(6日時点、首相官邸ホームページの値から算出)を下回る。市は今月、集団接種会場の追加を発表したり、個別接種の電話受け付け人員を増やしたりして接種ペースの加速に努めている。

 一方、県は7月中に、長岡、上越両市にも、周辺自治体の住民も対象とした大規模接種会場を設ける予定。長岡市の高齢者接種率(1回目)は約14%(6日時点)だが、市独自の集団接種会場の新設などで接種ペースが伸びる見込み。上越市は約90%(7日時点)に上っており、県は両市の大規模会場では64歳以下向け接種を想定している。

 このうち、上越市は「ユートピアくびき希望館」(同市頸城区)に設けて1日約1千人規模を予定。長岡市は場所、人数ともに調整中という。

 会場の規模拡大に伴って必要な医療従事者を確保するため、県は専用サイトによる募集の対象として、従来の医師と看護師に薬剤師も加える。ワクチン管理や注射器への充塡などを担ってもらう。より簡便なサイト(https://nv-support.jp/別ウインドウで開きます)を8日に新設した。

 また、県は同日、新型コロナ対策費134億円を含む計約150億円の一般会計補正予算案を発表した。主な内訳は、大規模接種会場の設置に必要な人件費や会場代など(約36億円)、個別接種をする医療機関への補助(約16億円)、対策をしている飲食店の認証制度事業(約1・9億円)など。15日開会の定例県議会に出す。

 花角英世知事は8日の記者会見で、「(ワクチンの)打ち手の確保が最大のネックになると思う。(専用サイトによる)システムを充実させて、支援していきたい」と述べた。(高橋俊成)

県による大規模接種の予定

《新潟市(朱鷺メッセ)》

今月12、13日…1日2千人

  19、20日…1日4千人

7月3、4日…1日5千人(目標)

《長岡市》

 7月上旬以降。接種人数や会場は調整中

《上越市》

 7月上旬以降に「ユートピアくびき希望館」(頸城区)で1日1千人程度

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