京大で20年ぶり?の「五月祭」 卒業生は「記憶ない」

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永井啓子
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 京都大法学部の学生たちが12、13日、かつて学部の先輩たちが開いていたという「五月(さつき)祭」を“復活”させる。新型コロナウイルスの影響で対面授業や課外活動の制限が続くなか、つながれる場を作ろうと有志が企画した。

 五月祭は、5月の司法試験の受験生を慰労しようと、1964年ごろから2001年ごろまで続いたとされるイベントだ。これを知った今の2年生が中心となり、2月に実行委員会を作って準備している。コロナの影響で開催が延期され、五月祭なのに6月に開かれることになった。

「法学徒の主張」や「六法グランプリ」を開催

 当日は、吉田キャンパスの時計台裏にステージを設け、音楽ライブやダンス、訴えを大声で叫ぶ「法学徒の主張」などを実施する。12日夜にはユーチューブの生配信も。その目玉は、テレビ番組「IPPONグランプリ」に倣った大喜利「六法グランプリ」。「『この弁護士ハズレだなぁ』 どうして?」「六法に向かってギリギリ許される悪口を」など、法学部らしいお題で盛り上げる。

 運営資金は、近隣の飲食店から広告の協賛金を得たほか、卒業生からも支援を受けたという。実行委も、オリジナルのTシャツを販売した。

 ただ、一つ大きな問題がある。かつての五月祭がどのような行事だったか、よく分からないのだ。

 実行委員長で2年の梁瀬雄平…

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    増谷文生
    (朝日新聞論説委員=教育)
    2021年6月10日10時6分 投稿
    【提案】

    さまざまな制限があるなか、学びのために、交流のために、どんなことができるか。大学生たちには、自分たちの力でできることを考え、動いてもらいたいと思います。粛々とキャンパスへの入構制限に従い、受け身でオンライン授業を受けているだけでは、せっかく

    …続きを読む