駐日英大使「政治的主導も不可欠」LGBT思いツイート

有料記事

笠原真
[PR]

 自民党がLGBTなど性的少数者をめぐる「理解増進」法案の今国会への提出を見送るなか、ジュリア・ロングボトム駐日英国大使が4日、ツイッターに「日本の多くの皆さんと同じように、だれでも性的指向や性自認を問わず自由に生活が出来る社会が欲しい」と投稿し、「そこに至るため、政治的主導も不可欠です」と訴えた。

 ロングボトム大使は「#DontBeSilent(黙っていないで)」などのハッシュタグを付けて日本語で投稿。8日、朝日新聞の取材に対し、英語の書面で回答した。

 「過去数週間、LGBT+に関わるニュースが増えていることに気づき、日本におけるこの問題を私も支援していると、ツイートしたいと思った」と意図を説明。性的少数者らがより暮らしやすい社会をもたらすには、「進歩を見たい人たちが立ち上がる必要がある」と主張し、「私のツイートがその姿勢を示すのに役立つことを望む」と期待した。

 日本政府による性的少数者の権利への支援については、「英国として発言する立場にない」とした一方、「私がツイートしたように、人々が性的指向や性自認を問わず、自由に暮らせる社会を作り上げるには、政治的主導が必要不可欠だ」と改めて訴えた。(笠原真)

 ロングボトム大使の朝日新聞への回答は次の通り。   

「自由に、恐怖抱えず暮らすために…」

 ――どのような意図で今回の…

この記事は有料記事です。残り990文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    石合力
    (朝日新聞編集委員=国際関係、外交)
    2021年6月9日12時17分 投稿
    【解説】

    LGBTに関する理解増進は、ジェンダー平等とも密接にかかわります。世界経済フォーラム(WEF)のジェンダーギャップ指数(2021年)で23位の英国では、演劇の世界でも、性別で役割を固定しないジェンダーフリー・キャスティング(配役)が増えてい

    …続きを読む