リコール事務局長側、県に1億円不払い 6年前の違約金

有料記事

村上潤治 小林圭
[PR]

 大村秀章愛知県知事に対するリコール署名の偽造事件で、運動団体事務局長の田中孝博容疑者(60)=地方自治法違反(署名偽造)容疑で逮捕=が理事を務める法人が、6年前の県の施設の入札をめぐり、県から違約金など約1億円を請求されていたことが分かった。

 田中容疑者側は支払いを拒み、県とのトラブルを抱えながら知事のリコール運動を進めていた。

 この施設は1965年に老人休養ホームとして開館した南知多町の南知多老人福祉館(ビラ・マリーン南知多)。

 県高齢福祉課によると、2015年11月、売却に向けた一般競争入札を実施。5団体が参加し、一般社団法人「報恩会」が4億円で落札した。

 報恩会は田中容疑者の自宅を所在地として、入札の7カ月前に設立。田中容疑者が理事、親族が代表理事、妻のなおみ容疑者(58)=同=が監事に就いた。田中容疑者と旧知の男性は入札前に「このホテルでひともうけできる」と説明を受けたという。

 落札額は、予定価格(889…

この記事は有料記事です。残り562文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら