ネットでも規制対象のたばこ広告 加熱式なら流せる理由

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朽木誠一郎

 世界的なたばこの広告規制の流れを受けて、テレビから姿を消したたばこのCM。ネット上でも業界団体の自主基準により実質的に難しくなったが、最近は加熱式たばこの広告が配信されるように。問題はないのか。朽木誠一郎

 「吸いたいときすぐ吸える」「1口でも2口でも」

 軽快な音楽に合わせ、仕事やゲーム、入浴中など様々なシーンで加熱式たばこを勧めるアニメが展開される。最後には商品の映像と名前。民放キー局5社とその系列局が連携するネットテレビ「TVer」で流されているCMだ。

 こうした加熱式たばこの広告は、日本たばこ協会の自主基準で、テレビやラジオでは流せない。自主基準は、未成年の目に広告を触れさせないことなどが目的で、視聴者が成人かどうかの選別が技術的に難しいことが主な理由だ。

 ネット上でも、たばこの場合は、利用者が広告を見ようとするたびに公的な証明書か「taspo(タスポ)」で年齢確認するよう定められているため、実質的に広告を流すのは難しい。一方、加熱式たばこに関しては別の基準があり、証明書は不要で、本人の自己申告で成人と確認されればよいとされているのだ。

 なぜ基準が違うのか。日本た…

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