現物ワクチン3000万回分提供 途上国向け首相表明

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 途上国向けの新型コロナウイルスワクチン支援をめぐり、菅義偉首相は2日、各国が共同調達する枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」などに対し、約3千万回分のワクチンの現物を提供する方針を表明した。英アストラゼネカ製を想定している。8億ドル(約877億円)の追加拠出も打ち出した。

 コバックスの増資策を話し合うため、2日夜にオンラインで開かれた「ワクチン・サミット」で表明した。サミットは日本とワクチン普及を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」の共催。米国のハリス副大統領欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長ら30を超える国・地域の首脳や閣僚などが参加した。

首相「ワクチンへのアクセス、経済力左右は許されない」

 首相は「ワクチンへのアクセスが、国の置かれた状況や経済力によって左右されることは断じて許されない」と強調した。

 政府は英アストラゼネカ製を1億2千万回分(6千万人分)確保しているが、接種後に血栓症が極めてまれに起きると報告されていることから、使用を見合わせている。すでに日本国内での生産を始めており、提供する3千万回は、この国内生産分を想定している。

■日本の拠出額、米に次ぐ2番…

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