「マスク外すよう指導を」 5分間走後に急死の小5遺族

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加藤あず佐
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 大阪府高槻市の小学校で今年2月、体育の授業で走っていた小学5年の男子児童(当時11)が倒れて亡くなった問題で、男児の両親が29日、朝日新聞の取材に応じ、「突然の息子の死を今も受け入れられない」と心境を明かした。市教育委員会によると、男児は授業開始時にマスクをしていたとみられるが、走っていた時の状態は不明。「マスクの影響を含め、原因は特定されていない」としている。

 「今日、俺の好きな持久走があるねん。めっちゃ楽しみ」。母親(43)によると、2月18日朝、男児は友達にこんな話をしていたという。1月末から、「体つくり運動」として始まった「5分間走」は、この日で3回目。「頑張り屋な性格で、少しでも速く走ろうと、家の周りを走っていた」と母親は話す。

 4人きょうだいの末っ子で、いつも目がなくなるほどにこにこ笑う。持病はなく活発で、サッカーや、ゲームの動画を編集するのが好きだった。18日朝、「今度お風呂そうじをするね」と話しながら朝ご飯を食べ、午前8時過ぎに家を出た。最後の姿になるとは思いもしなかった。

■父親「運動時のマスクの使い…

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この記事を書いた人
加藤あず佐
国際報道部・政治部
専門・関心分野
人権、外交、移民・難民、教育