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米軍跡地の「ディズニー級」テーマパーク、相鉄が断念

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武井宏之
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 横浜市西部の米軍施設跡地で、東京ディズニーランド(TDL)並みの「超大型テーマパーク」開発を検討していた相模鉄道持ち株会社「相鉄ホールディングス(HD、横浜市)」が、検討を断念したことがわかった。大手不動産会社が事実上引き継ぐことが協議されている。横浜市は開発に向け、土地区画整理新交通システム整備で公金を投じる予定だが、先行きが不透明になっている。

 南北に貫く通称「海軍道路」(環状4号線)沿いに、草地や農地が広がる。戦後まもなく接収され、2015年に返還された米軍上瀬谷(かみせや)通信施設跡地(約242ヘクタール)だ。

 横浜市瀬谷(せや)、旭両区にまたがり、東京ドーム52個分もの広さがある。横浜市などはこのうち半分強の約125ヘクタールで、年間1500万人が来場するとされるTDL(千葉県浦安市)のようなテーマパークなどの観光開発を見込んでいた。

 広大な跡地は民有地と公有地が入り組む。市などによると、跡地の約45%を所有する民間地権者らの「まちづくり協議会」が19年、テーマパーク開発を決め、相鉄HDを土地活用策を提案する「検討パートナー」に選んだ。

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