自民、LGBT法案の了承見送り 「差別許さず」に異論
LGBTなど性的少数者をめぐる「理解増進」法案について、自民党は20日、与野党の修正合意案の了承を見送った。「差別は許されない」などと盛り込まれたことに、保守系議員らから否定的な意見が相次いだためで、週明けにも再度議論する。
法案をめぐっては自民、立憲、公明、共産、国民民主、維新、社民の各党が法律の目的と基本理念に「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されないものであるとの認識の下」などと加えることなどで修正合意し、今国会での成立をめざしている。
自民党はこの日、性的指向・性自認に関する特命委員会と内閣第1部会の合同会議を開き、修正案をはかったが、加筆された文言に対し、「差別だと訴える訴訟が増えて社会が混乱する」といった反対意見が相次いだ。「差別」への言及がなかった自民党の当初案に戻すべきだとの意見もあったという。
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