高須氏に「恥かかせられない」 偽造関与否定の容疑者

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 愛知県大村秀章知事へのリコール署名偽造事件で、愛知県警は19日、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕した。田中容疑者は、逮捕前の朝日新聞の取材に「関わっていない」と偽造への関与を否定していた。

 大村秀章・愛知県知事に対するリコールのきっかけになったのは、2019年8月に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」だ。昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品や、慰安婦を表現した少女像などに抗議が殺到。河村たかし名古屋市長も、「日本人の心を踏みにじる」などと強く批判した。

 企画展は3日間で中止に。河村氏は「血税でやるのはいかん」と、芸術祭実行委員会の会長を務めた大村氏にも矛先を向けた。大村氏は「表現の自由」を掲げ、展示の可否を公権力が判断することは「検閲になる」と反論。実行委のメンバーでもある名古屋市が負担金を払わなかったことで、県側が市を提訴する事態に発展した。

 「県民の税金を、県民の喜ばない方向に使っている」。リコール署名を集めた初日の昨年8月25日、運動団体の会長を務めた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、愛知県庁前でこう訴えた。応援に駆けつけた河村氏は「引き金は名古屋市を訴えたこと」と述べた。

 事務局長に就いた田中孝博容…

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